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Colorful Time 1

Colorful Time 1

カーラジオから流れる音を聞くとも無く拾っていた征士の耳に、曲紹介をするアナウンサーの声が飛び込んできた。
明るい女性の声が披露したタイトルは、『カラフル・タイム』。
続いて流れ出した曲は、透明感のある、歌詞の無いインストゥルーメンタルだった。
まるで、色とりどりの玉が跳ね踊るような、楽しげな躍動感。

なぜか、ひどく親近感を覚えた。
もともと車を運転するのは好きだったのだが、本当に久々に、こんな浮き立つような気分で自分の車をドライブしている、今の心境にとても合っていると、征士は思った。
全く急ぐ必要のないドライブ。
途中どんなに高速が混んでいても間に合うであろう程、早めに出発した。
にもかかわらず。
どうしても逸る気持ちが、アクセルを踏ませる。
ベタ曇の空にも影響されない、ワクワクとした、この気持ち。
もしかすると、子供の頃以来かもしれない、この懐かしいような感覚は。

果たして、色に例えると何色なのか。

この時間は、どんな色なのだろうか。


すっかり忘れ去っていた、私の中の、心の色。

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